ハウスメーカー選び編

 あくまでも素人個人の感想ですので、ないとは思いますが参考にする場合は全てを鵜呑みにしないようにお願いいたします。

まずは情報収集?

 娘も誕生したことだし、家が欲しいよね~。……ということで、住宅の情報を集めようと思い立ちました。

 モデルハウスに行ったら怒涛の営業攻勢が始まることはわかりきっていたので、まずはネットでハウスメーカーの評判や坪単価を検索してみました。が、出てくるのは本州の情報が基本です。寒冷地北海道メインの情報をまとめて比較することはできませんでした。なので、結局素人は素人らしく住宅展示場からスタートすることにしました。

 せっかくたくさんモデルハウスを見学してきたので、日記に残しておきます!

北海道マイホームセンター札幌南会場 2011年6月某日

 北海道で総合住宅展示場といえば、なんといってもマイホーくん。近いから、という理由で札幌南会場に行きました。

住友林業(株)

 すごーい! 広ーい! 立派! 重厚! というおうちは、ターゲットが定年後夫婦のモデルハウスだそうです。 

 モデルハウスのコンセプトは我が家には合いませんが、「北海道の木をふんだんに使用」という点は道民的に好感度大。林業とうたうだけあって、自社の山で伐ったり植えたり、これは他のメーカーではなかなかできませんよね。

 木の質感、ぬくもりがたまらなく素敵で、憧れの家です。

 子育て世代のファミリー向けにはmamatoという家事や子育てが楽になる家を目指したプランがあるそうで、これも主婦心をくすぐります。

 技術的な専門知識は皆無の私ですが、なんだか壁一面に斜めの木をいっぱい使っていて、耐震性や通気性がものすごく良さそうだと思いました。もちろん気密性もあって、冬はあったかそう~!

 でもね、いいってことは、お値段もいいってことで。

 35坪くらいのおうち、2000万では全然足りない……。

 やっぱり高級住宅のイメージは間違っていなかったようです。

 あーでも北海道の木の家、かっこよかったなぁー。我が家がもうちょっとお金持ちだったら、ここで建てたかったかも~(><)

 

(株)一条工務店

 その日はあまり人がいなかった南会場で、とっても人が集まっていたのが一条工務店でした。にぎわいに惹かれて我が家もいざ見学!

 こちらは比較的重厚系庶民の洋館風(?)のおうち。出窓とか、独特の雰囲気です。この出窓、標準仕様なんですって。

 そう、「標準仕様」。なんといっても、こちらのモデルハウスは非常にわかりやすかったです!

 多くのモデルハウスがオプションバリバリの夢空間なのと比べて、こちらは基本「標準仕様」。ちゃんと明記してあります。さらに、オプションのところはオプションだとこれまた明記してあります。とてもわかりやすくていいです。

 モデルハウスのみならず、いただけるカタログも明快でした。やっぱりはっきり、これは標準、これはオプション、と書いてあります。具体的なイメージがわきやすいです。

 そしてその充実した標準仕様での建物価格が非常に良心的!

 よく、一見坪単価は安いのだけれど結局オプションであれこれつけるしかなくて最終的には高くついた、という話は多いですが、これだけ標準仕様に入っていれば予想外に予算が膨れ上がることはなさそうです。

 お金といえば、建てた後の光熱費にも自信があるようでした。

 オール電化で全室床暖房、第一種換気、とのことで、電気代が気になりますが。高気密高断熱なので効率がよいらしく、実際に建てて住んでいる人の電気代の伝票を見せましょうというくらい力を入れているようです。

 また、太陽光発電をやってみたい人にも、強力なサポートがあるそうです。ま、この点うちは興味ありませんでしたが。だってここ雪国札幌だし。

 もちろん、工務店というだけあって、自社の大工さんが責任を持って建ててくださるとのことです。

 ただし、営業さんいわく一条工務店にも弱みがあるそうで、受注件数が多いときは多少待たなくてはいけないかもしれないらしいです。つまり、なにがなんでも今すぐ大急ぎで建てたい! という人には向いていない場合がある、と。もっとも裏返せば、注文が多いときにどんどん下請けにまわしちゃったり、やっつけ仕事で突貫工事をしちゃったりするわけではない、ということでしょうから、短所ととるかどうかは人それぞれでしょうね。

 

三井ホーム北海道(株)

 中央区施工棟数ナンバーワンの旗が目をひく三井ホームのモデルハウス。実際見学すると、中央区で人気があるのも納得でした。

 モデルハウスはザ☆夢空間ってな感じで、広い吹き抜けリビングとプライベート空間が特徴的なおうちでした。

 とにかく内装がオシャレ! 注文住宅を建てるからには自分の城を作りたい、という人にとっては、趣味の部屋の取り方などいちばん参考になるのがここだと思います。こんなに贅沢に趣味の空間を作れたら、家にいるのが楽しいだろうなぁー。反面、標準装備や現実的な生活空間を見たい人は、他の会場のモデルハウスを見た方がよさそうですね。

 三井ホームのおうちは、外観もオシャレで素敵ですね~。四角い家でものっぺりした箱にならず、都会的でカッコイイ!

 当然、家としての機能も優秀で、ツーバイフォーなので地震に強く、気密性が高いので北海道の冬もあったかく過ごせるそうです。

 まさにブランド住宅のイメージがぴったりきます。

 ただ、ブランドだけあって価格も高級。でも、ここはそれでいいですよね。ブランドは安売りしないのも価値のひとつですから。

 ……我が家には高嶺の花ですが。ぐすん。

 

(株)土屋ホーム

 北海道に本社があり、北海道のためのあったか住宅を建ててくれるイメージの土屋ホーム。その印象まんまの、あったかそうなモデルハウスでした。

 南会場は二世帯住宅でしたが、要は二件分見学できると思えばいいですね。比較的、一階はオプションが多く、二階は標準が多かったかな?

 とにかく、北海道の冬を快適に過ごせそうでした。冬に来てみたかった!

 外張り断熱に、床下は基礎断熱。空調は熱交換タイプの第一種換気。冬はぽかぽか室内で冷たいみかんとアイスを食べたい道民の心をがっちりつかむ仕様です。

 外張り断熱なので、すべての窓が、出窓じゃないんだけどちょっとした小物くらいなら置けそうな感じになっていました。断熱材の厚みを目で見て実感できますね~。

 あと、基礎断熱の副産物として、床下をまるっと収納に使うこともでき、物が多くてもすっきり暮らせそうです。

 それから、建築中は要所要所で施主の方に見に来てもらうのだと営業さんが言っていました。実際に見てもらって説明して、OKをもらってはじめて工事が続行したり支払いに進んだりするそうです。見に来ないからと手抜きして工事を進めたりはしないということでしょうね。たしかに、住宅はできあがってしまったらどんな工事をしたか全くわかりませんから、これはありがたい配慮です。

 価格のイメージとしては、超高価格ではなく、超ローコストでもない、という印象を受けました。

 必ず冬あったかい家が建ちそう、北海道で頑張ってくれている企業、となると、道民魂がうずうずしてきます。やっぱり厳寒の北海道で家を建てるなら、北海道のハウスメーカーかなぁ、うずうず。

 

北海道マイホームセンター札幌会場 2011年6月某日

 どんどん比較検討するぞー! というわけで、豊平の札幌会場へ行きました。。

ミサワホーム北海道(株)

 北海道施工棟数ナンバーワンの旗とミッフィーちゃんがお出迎えしてくれるミサワホーム。ぜひとも見学してみたかった「蔵のある家」です。

 入ってすぐ、一階リビングの続きにさっそく蔵がありました!

 大人が立って入ることはできない高さだと聞いていたので、どんなもんだろ~と思いながら入ってみたのですが。

 意外と楽! 蔵には魅力を感じながらも、中腰で移動なんて……と使い勝手を思いっきり疑ってかかっていたのですが、標準的な身長の私たちならちょっと膝を曲げるだけでらくらく動けました。

 これなら、季節ものとかたくさん置けます! まるまるひと部屋を収納に使えるんですから、せまい土地でもゆとりの暮らしができそうです。押入れ下段奥よりずっと出し入れしやすいし、詰め込み過ぎた押入れと違って結露しないでしょうし。

 いいな、蔵!

 蔵の上はスキップフロアになるそうで、空間が広いかわりに、ちょっと段差が多い家になってしまいそうですね。

 二階の蔵は、一階よりも若干天井が低くなってしまうそうです。入ってみると、うーん、たしかに一階の蔵よりも移動しにくいかな? でも、一階と比べるとであって、たまに物を出し入れするだけならむしろ快適なものです。通常の物入れだったら、手前や上の物をどんどん移動させて降ろして、目当ての物を出したらまた逆の手順で片づけないといけませんものね。それを考えたら、一瞬かがんで入るだけでいいなんて、本当に便利です!

 家そのものも、ミサワ独自の技術がたくさんあって、快適な家になりそうです。工法とか耐震性とか、しっかり研究開発されている印象を受けました。

 ただ、やっぱりいいだけあって安くはないようです。ですよね……。蔵のあるプランだと、ちょっと敷居が高いかなぁ……。

 コストダウンの工夫としては、大手の強みでミサワタウンとでもいえばいいのか、分譲地が郊外にいくつかあるようです。建売でも注文住宅でも、そういう分譲地を利用すれば庶民にやさしいお値段になりそうですが……悩ましいです……。

 

東日本ハウス(株)

 こちらのモデルハウスは、眺めのいい丘にでも建っていたら最高だろうなぁと思わせる、大きな窓のおうちでした。夫が、檜の香りがすると言っていました。私は檜の香りを知らなかったので、すぐ気付けなかったのですが(汗)。

 贅沢で広いモデルハウスが多い中でも、なんだかここはさらに広く感じる? と思ったら、メーターモジュールのためだそうです。言われてみると、たしかに廊下の幅や畳の大きさ、ちょっとずつゆとりを感じます。長く住みたい一戸建てですから、バリアフリーに対応するのにも良さそうです。

 営業の方にお話を伺うにあたって驚いたのが、こんな初めて来た私たちとのお話でも議事録をとっていただいたことです。この議事録は毎回の打ち合わせすべてで必ずとっていただけるそうで、今回私たちにも控えを渡してくれました。

 家づくりでありがちな営業さんとお客さんでの言った言わないトラブルを避けるためだそうで、徹底していました。

 せっかく一生に一度(?)の家づくりですから、メーカーとのトラブルは絶対に避けたいものです。ですから、これは非常に好感触! 

 そして、これまた好感触なのが、家づくりの窓口は一貫して営業の方が最後まで担当してくださるそうです。

 いくら熱心で相性がいいと思った営業さんでも、契約とれたらハイさよなら、続きは設計担当、アフター担当etc.では悲しいですものね。家は普通の買い物と違って、契約後が本番ですから。このサービスは、営業職の基本給が確約されているから実現するものだそうです。ありそうでなかった話で、ちょっと目からウロコでした。

 この基本給確約は自社の大工さんにも言えることだそうで、下請けに丸投げせずに誇りを持って建てるのも強みとのことでした。棟梁って、響きがなんだかカッコイイ!

 しかも、建てた後のトラブル相談は24時間対応って、ハウスメーカーでは異例です。24時間の必要性はともかく(あ、でもトラブルは時間を選んでくれないからやっぱり助かるよね)、アフターサービスにも力を入れてくださっていることは間違いなさそうです。

 はいでもここでお約束。いいものはお値段もいいのでありました。

 うちには総ヒノキの家なんて無理でした……。短い夢だったぜ……。

 

東日本ハウス(株)J・エポックホーム

 やっぱり檜は高級品だよね、と傷心の私たち目にふと留まったJ・エポックホームの旗。本体と何が違うのかだけでもちょっと聞いてみようか、くらいの軽い気持ちで訪問しました。

 行ってみて、大正解。

 珍しく実際に暮らせそうな現実的なモデルハウスがお出迎えしてくれました。

 話を伺っていくと、どうやらこちらのJ・エポックと本体との主な違いは二点で、工法がJ・エポック工法という独自のものであることと、ヒノキではなくヒバを使用することだそうです。逆にいえば、目立った違いはそれくらいで、メーターモジュール、議事録や営業対応、アフターなど、基本的にはみんな東日本ハウスの上位プランと変わらないとのこと。

 じゃ、じゃあお値段は?

 おおー! こっちなら私たちでもちょっと背伸びすれば手が届く!

 なんでも、J・エポック工法はとても効率がいいので、工期が短くてすむそうです。当然、人件費が節約になります。あと、ヒノキではなくヒバというのはこちらもコストダウンにつながりますが、ヒバだってじゅうぶん高級ですよね! シロアリに強いそうですし。

 安くなる根拠が明確なのって、嬉しいですよね。漠然とした値引きだと、嬉しい反面、どこを削ったのか不安になりますもの……。

 工期が短いって本当に丈夫な家が建つのかなー? とも思ったのですが、説明を伺うと杞憂だとわかりました。ちゃんと科学的にいろいろ検証されていたし、設計の段階で構造計算までしてくださるんですって。

 構造や丁寧な工事に自信があるらしく、契約前には工事中の現場を実際に見学してもらうのが原則だそうです。安心して契約できそうです。

 しかも、ここの何がいいって、家のメンテナンスを最大限に楽にする標準装備を備えていることがいいです。

 ヤマハの人造大理石キッチン、素敵だしお手入れも簡単そう。欲しい~♪

 INAXのシステムバスや洗面が綺麗なのはもちろん、お風呂は標準仕様がゆとりの1.5坪タイプ。お手入れ簡単なゆったりお風呂、欲しい~♪

 標準仕様ではなかったものの、外壁タイルも断然良いです!

 担当してくださった営業の方もとても感じがよくて、この人と長いおつきあいで家づくりするのは楽しそうです。

 ここに決めちゃう? どーする?

 

北海道マイホームセンター札幌会場 2011年7月某日

 ハウスメーカー比較も佳境に入ってきました。

(株)土屋ツーバイホーム

 あったかそうだった土屋ホームとどこが違うのか? (そりゃあ工法は違うにきまってますが。)遠慮なく質問しちゃうぞー! と訪問したモデルハウスは、ビルトインガレージのあるお洒落なおうちでした。

 まず興味があった工法について。なんとなんと、外断熱プラス内断熱の、ダブル断熱なんですって! 素人的には、これ以上あったかいのってないんじゃないの?! と思ってしまいます。

 実際、こちらは冬あったかいのが自慢の家だそうで、冬季のモデルハウスはスリッパを置かないとのこと。そんなの履かなくてもぽかぽかだからだそうです。

 基礎断熱や換気の方法は本家土屋ホームと同じでした。第一種換気であちこちに通気口があるのですが、そのぶん各部屋のパネルヒーターがないのですっきり生活できそうです。

 なお、外断熱だけでも十分にあったかいので、外断熱だけにしてコストを下げる選択もできるそうです。

 そうそう、気になるのはコストですよね! 絶対聞いておかなくちゃ。坪単価、どっちが安いの?

 結論からいうと、お値段は土屋ツーバイホームに軍配だそうです。

 やっぱり、家全体の形ができるまでがツーバイの方が速いからでしょうかね?

 あったかくって、お値段がますます手頃になって、これって言うことないんじゃないの? もちろん、間取りの自由度や将来のリフォームの可能性を考慮すると、どっちが優れていると断言はできないですが。

 

イワクラホーム(株)

 北海道で過ごしている人ならすっかりおなじみイワクラホーム。よく見かけますね。とくれば、説明を聞かないわけにはいきません。張り切ってモデルハウスへGo!

 こちらのおうちは、こういう家ありそうだなぁってのに少々オプションを加えた感じでした。

 ここは北海道のハウスメーカーだけあって、高気密高断熱に力を入れてくれているようです。

 引渡し前に気密測定を行って、間違いなく一定のレベルに達していることを保証してくれるんですって。最近はC値Q値と気密性を測定した結果を記載しているハウスメーカーが多いですが、窓の大きさや配置など実験の環境ははっきりいって素人にはよくわかりませんよね。でも、他ならぬこれから住もうとしている我が家で測定してくれるなら、こんなに信頼の結果はないと思います。

 気密性だけあったって断熱性能がしょぼかったらダメに決まっていますが、こちらも安心性能のようです。

 なんと、イワクラホームではツーバイシックスを採用しているそうで、4より6のほうが当然壁の厚みが出ます。その厚さぶんに高性能のグラスウールが敷き詰められるというのだから、これはあったかそう!

 ツーバイシックスのパネルは、道内最大級の自社工場で高い精度で加工しているとのことで、これもポイント高いです。本州から輸入するより、道内で雇用を作って頑張ってくれていると思うと、道民的にうれしくなっちゃいますからねー。そんな道民私だけですか?

 カタログも、北海道に住む人の心を鷲掴みのうまい作り方でした。寒さに強いよ、雪に強いよ、北海道のための住宅だよー、と要所要所で耳元で囁かれているような気分になってきます(笑)。

 標準装備も本州のメーカーに並んで全く引けをとっていません。快適ライフが送れそうです。

 それで、ですよ。

 正直、びっくりしたのがお値段です。

 これだけ充実しているのだから、また高いんだろうなー、と構えていたわけですが。

 良心的な価格!!!

 ぶっちゃけ、おそらく今まで見学したどのメーカーよりも安いです。

 「ローコスト住宅」と呼ぶと、なんだか安さを追求するあまり性能そっちのけなんじゃないの? どーせ建物以外の必要工事でお金とるんでしょ? という印象があるので抵抗があるのですが……。でも、我が家の方針として、一見の安さはいらない、あとでこの費用も必要でしたというのは論外です、という姿勢で質問しています。水道をひいたらいくらか、外構工事はいくらか、などなど必要と思われる全てについて営業の方に質問しました。そのうえで、この性能をそなえてこの価格。いい意味でローコストを実現してくれていると言っても許されるのではないかと思います。

 自社工場の利用や、利益率を低く抑えるなどの努力で、この価格を実現してくれるそうです。

 いいものを安く、ってめちゃくちゃいいじゃないかー! ここにお願いしちゃおっか?!

 

(株)三五工務店 リコハウス 2011年7月某日

 有名どころのハウスメーカーはけっこう見てまわったことだし、地元工務店のお話も聞いてみたいよね、と思い、白羽の矢を立てたのがこちら、三五工務店のリコハウス事業部です。

 工務店選びというと、実際に建てた方を知っていれば簡単なのですが、そんな知人もいません。そこで、仕方なくインターネットで調べました。具体的には、「札幌 工務店」で検索してみたり、「北方型住宅」・「北方型住宅ECO」のサイトからリンクをたどってみたり、しらみつぶしです。それで、サイトや体験談を見て興味深かったリコハウスさんにお話を聞いてみることにしました。もはや博打です。さてさて、当たりかはずれか?

 三五工務店では営業の方がおらず、直接設計の方が対応してくださるとのことでした。ですので、とりあえず電話して工務店を訪問するというかたちでファーストコンタクトを試みました。

 最初に対応していただいたのは男性の方(リコハウスで責任ある立場の方です)で、我が家の家づくりの予算や基本方針を聞いていただいて、リコハウスさんの価格や理念と乖離がないことを確認した後、実際に設計を担当してくださる方を交えてのお話となりました。

 このお二人が、とっても素敵なんですよ~!! 

 最初の男性の方は、他社の営業さんと比べて決して口がうまいとかそういうことはないのですが、お話していて家づくりに真摯に取り組んでくださっているのがビシバシ伝わってくるんです。資格をたくさん持っているだけあって、技術的なことも何でも詳しく教えてもらえます。あと、何軒も設計を経験されている貫禄っていうんでしょうか、すごく年配というわけではないのに、安心感があるんですよね~。

 それから、実際に設計を担当してくださる方。最初の方を「男性」と強調しておりましたが、そうなんです、こちらは若い「女性」の方でした。この方がまた素敵で! 明るくハキハキ気配り上手なので、とても話しやすく、話していて楽しいのです。こちらの要望をうまく聞き出してくれますし、かといってイエスマンではなく「それはこういう理由でおすすめしない」ということもきちんと伝えてくれるんですね。我が家のためだけの一軒を、必ずいい家に設計しますという熱意が、終始感じられるんです。あーもう、こんなんじゃ良さが伝わりませんよね! 何が言いたいかというと、とにかく感じのいい方なんです!!

 活気ある女性の設計さんと楽しく打ち合わせを進め、一方では信頼の上司がちゃんと陰ながらにチェックしてくれそうです♪ いいコンビですよね~。

 お忙しかっただろうに、初めて会った私たちの話を真剣に聞いてくださって、本当にありがたかったです。

 間取りの提案が楽しみになる打ち合わせでした。

 ところで、肝心のおうちについて。

 説明を伺った限りでは、北海道に適した住み心地のいい家を建ててくれそうでした。

 当たり前のこととして欠陥住宅を絶対に建てないと。言われてみればたしかに当たり前のことなんですが、当たり前じゃない場合がままあるのが住宅の怖いところですから、この信念はすごくいいです。

 高気密高断熱、金物工法、基礎断熱、第三種換気、職人さんによる造作工事……他にも特徴はいろいろありますが、どんないい設計図でも大工さんが手を抜けば欠陥住宅です。その点、設計さんから大工さんまで絶対に欠陥住宅にしないという理念が一本の芯として通っていたら、安心して全てを任せられそうです。

 ちなみに、実際の工事の様子は公式サイトのRECO日記でも見られます。本当に丁寧なプロのお仕事をされているんだなぁー、と思いました。素人なので見たって良し悪しは明確にはわからないけれど、自信がなければ公開しないよね?

 それでは、お値段は?

 配管や外構工事など全部コミコミで、一般的な核家族ファミリー向けのおうち、2500万円以下で建ちますか?

 詳しい見積もりを出してみないといくらになるかはっきりは言えないが、という前提ですが……。

 できるって! ヤッター!!

 

リコハウス構造見学会 2011年7月某日

 リコハウスにモデルハウスはありませんから、構造見学会に行ってみました。ちょうどいい具合に建築途中のおうちがあるとのことで、ラッキーです。

 素人なので印象に残ったところだけメモ。

 グラスウールが丁寧にびっしり! あったかそう~。

 耐震性を高めるために、要の柱は基礎や梁としっかり強化してつなげているらしい! へぇー。地震に強そう。

 窓の防水シートは先張りだそうです! 手間のかかることを丁寧にやってくれているんだなぁ。

 床下は室内に準ずるような感じみたい。これが万が一配管などにトラブルが起こっても見つけやすく対処もしやすいってことなのね。

 ……建築中の現場見学の場を設けるだけあって、やっぱり丁寧な仕事に自信があるのでしょう。誇りを持って建ててます! という意気込みが伝わってきました。

 

リコハウス完成見学会 2011年8月某日

 完成したおうちもぜひ見てみたいので、完成見学会にも行きました。

 あ、本当に注文住宅だ~、と改めて思いました。

 広いキッチン、玄関横の食品庫、手入れの簡単な水回り、リビングの飾り棚……何を重視するかによって、いかようにもできるというのを実感しましたね。

 これから住むご家族の生活に合わせて設計されたというのがよくわかりました。

 きれいなおうちでした。いいなぁ~……。

 完成見学会は、当然家を汚さないように気をつけなければならないし、お水も使えないので、赤ちゃん連れだと準備が必要でした。おむつ替えや授乳は外でやらなければいけないので大変です。でも、行ってよかったです!

 

モデルハウスまとめその1・営業マンもいろいろ

 いろいろモデルハウスを見学して、いろいろな営業の方とお話をしました。

 当初懸念していた、モデルハウスに行くと営業マンの夜討ち朝駆けが始まる? というのは、うちの場合はありませんでした。訪問したいタイプのメーカーさんは、ちゃんと事前に訪問してもいいかと尋ねてきましたし、 常識的な頻度・時間でした。メーカーによっては電話がかかってくるところもありましたが、非常識なほどというのはありませんでした。よかったよかった。

 まあ、郵便ポストはしばらく住宅関連であふれかえりましたが。

 基本的には、どのハウスメーカーも営業の皆さんは感じがよかったです。他社の悪口を言ったりしませんし(尋ねれば比較点は教えてくれてもね)。

 この人営業成績いいだろうなー、という方もいました。そういう方は、こちらが知りたいことや気づかないことを察知して教えてくれるので、わかりやすくて話が楽しいです。ためになるお話をたくさん聞けました。自分で自社メーカーの家を建てて実際に住んでいる方もいました。それだと体験談を聞けますし、何より本当に自社の家をいいと思っていなければ建てないですよね。裏側まで知っているわけですから、これは説得力がありました。(ノルマのためってこともあり得ますが、その方についてはないでしょうね。だって営業の鑑というべき、感じがよくて気がきく方でしたから。)んー、褒めてるんだから書いちゃっていいか。今回お世話になった中でいちばん好感度が高かったのは、東日本ハウスj・エポックホームの方でした。この人との家づくりもいいなと、最後まで本気で悩みましたね~。

 あと、可もなく不可もなく、という方も多かったです。人と人とは相性もありますからね。

 でもね、これだけモデルハウスをまわると、正直これはちょっと……というパターンもありました。

 ふつう赤ちゃん連れで行くと、お世辞でも「かわいいですねー」「何ヶ月ですか?」とお決まりのやりとりがあるのに、一言も触れない……。家ってただの買い物と違って、その家族が生活していく場になるのに、この営業さんはうちの生活スタイルに興味がないのでしょうか? そのうえ、「御社の家の特徴はなんですか?」と尋ねたら、黙っちゃったよ! ええぇー、なんかいいとこ、ないの? 普通ここは、待ってましたとばかりに売り込むところですよね。その後、具体的に尋ねた事柄に関しては的確な回答が返ってきたので、知識は豊富だと思われるのですが……。なにせこっちは素人ですから、私たちが気づいていない落とし穴も先回りして教えてくれるくらいじゃないと一緒に家づくりする気が起きません。いくら家そのものがいいと思っても、さすがにこれでは話が始まる前から担当を変えてくれとお願いする羽目になってしまいます。

 その方が営業向きでなかったのでしょうから、腹が立つとかそんなことは全くありません。ただね、そのハウスメーカー、なんでわざわざ休日のモデルハウスの窓口に明らかに向いていない人を置いておくんですかね? よっぽど人材不足なのか、リストラでもする気なのかと勘繰りたくなる、ものすごいイメージダウンです。

 ハウスメーカーは、営業マンで選ぶわけではありません。でも、高額な買い物ですし、契約後・アフターと長いお付き合いをするのに、やっぱり営業マンの人柄は無関係とは言えません。家自体に同じくらいの魅力を感じていた場合、最後は「人」ですから。それに、いい人材を大事にしている会社の建てる家は、信頼できそうですしね。

 さて、我が家はどの方と一緒に家づくりしていこうかな?

 

モデルハウスまとめその2・もっとローコストを極めるべき?

 見ようと思えば何社でも見られるモデルハウスですが、うちはここでいったん見学終了にしました。

 気になっていたメーカーは見たし、我が家の時間も有限なので。

 木造住宅が好きだー! となんとなく思っているので、軽量鉄骨系はスルー。あと、高級で手が出ないとわかりきっているメーカーももういいや、と。

 迷ったのは、もっと安いメーカーがいくらでもあるじゃないか、という点です。

 しかしながら……。これはあくまでも我が家の考え方で、ローコストを批判するつもりではありません。だって、うちだって可能な限り安く建てたいんです! しかし、ですよ……。

 いくつもハウスメーカーをめぐって、高いには高い理由が、安いには安い理由がどこかに必ずある、と感じたんですよね。

 考えてみれば当たり前、ボランティアじゃなくて商売なんですから、ハウスメーカーだってどこかで利益を出さなければいけません。

 安い理由が広告宣伝費の節約くらいならいいですが、材料や人件費でとことん削られると、いい家は建てられなさそうです……。ありえないところでコストを削られたローコスト住宅よりは、一見安いけどいろいろ諸費用がかかって高くついたー! と叫ぶほうがまだマシかなと。いや、やっぱりそんな不誠実なメーカーはごめんこうむりたいですね。

 大量生産で安く抑えるといっても、建売ならともかく注文住宅で大量生産ってできるのかなぁ? と思っちゃいますし、本州仕様をそのまま北海道に持ち込んでもダメだろうに、北海道って家をバンバン大量生産できるほど景気よかったけ? と疑い深い私は思っちゃったりするのです。一般的に北海道では、土地は安いけど家は高いもの、ですよね。本州の最低価格にはかなうはずがないと個人的には思うんですよねー……。その常識はもう古いのかな?

 もちろん、本当に企業努力の結果によって安さを実現したメーカーさんがたくさんあると思うんです! そういうメーカーさんでなら、うちだってできるだけ安く建てたい!!

 でも、そんなハウスメーカーをどうやって選定するのか……。素人の判断限界を感じたんですよねー……。営業さんにすすめられて、パンフレットを見たら、コレいいじゃん! って思ってしまいますから。

 一生に何軒もホイホイ建てられるほど我が家にお金はありません。である以上、欠陥住宅のリスクはなるべく背負いたくないのです。

 こんなに低価格でこんないい家に住めました、という人は本当にうらやましいです。そのメーカーを見る目、欲しいです! でも、悲しいかな素人の私たちは、信頼をある程度はお金で買うことにしました。シクシク……(泣)。

 

どのハウスメーカー・工務店にする?

 さて、魅力的なハウスメーカーは多々あれど、うちで建てられるのは一軒です。そろそろ選ばなくっちゃね。

 では、我が家が選んだ経緯をメモメモ。

 まず、予算オーバーは除外。

 次に、第一種換気を除外。第一種はマメにお掃除できる人ならいいでしょうが、私は数年後に家じゅうの空気を腐らせる自信があるぞ!

 残った中で気に入ったメーカーを3社選び、 こんな生活がしたいという優先度をつけて要望をまとめ、プランと価格を相見積もり。値段はもちろんですが、その過程でのやりとりを重視しました。

 結論!

 ☆☆ 三五工務店リコハウス に決定~ ☆☆

 もちろん、リコハウスさんにも気がかりな点はありました。

 大手じゃないけど大丈夫?

 相見積もりで価格は最安値ではなかった。(9月19日追記:正式な見積もりをもらったら、ほとんど最安値レベルでした! 窓1枚、棚1段まで細やかな見積もりで、どこで値引きがなされたかも明らかでした。これはすごいの一言です!!)

 ローンなど面倒な手続きも全部自分でしなければならない。

 上棟時などに現金が必要。

 造作工事とか魅力的すぎて、予算オーバーが心配。

 大手メーカーに比べてプランや見積もり提出などに時間がかかる。

 営業さんがいない以上、打ち合わせの度に工務店まで通わなければいけない。

……etc.

 ですが、それらを考慮しても、リコハウスさんにお願いしようと思いました。

 何よりも設計の方に惚れ込んだ、というのが第一の決め手です。

 納得いく間取りをとことん考えたかった私たちですが、そのやりとりが心底楽しいものだったからです。

 工務店ではお忙しい中限られた人員で設計をされているわけですから、むやみやたらに間取り図を書き直させるのはおかしいとわかっています。そうはいっても、何かひな形がないと、素人の私たちには生活をイメージしたりもっとこうしたいという希望を具体的に出したりするのが難しかったのです。必然的に何枚かプランを出していただきながらお話を進めたのですが、これが本当に気持ちのいい打ち合わせでした。

 要望はどんな小さなことでも言える雰囲気でした。そして、営業マン相手だとよくある「設計に伝えます」・「設計に聞いてみます」の伝言ゲームがないので、次の打ち合わせでは必ず私たちの希望を汲み取った提案をしてくださります。そのうえで、問題点やもっと改善できる可能性など、細やかに教えていただけるんです。

 絶対に納得の間取りができますよ!

 第二の決め手は、工事についてです。必ずプロのお仕事を丁寧にやってくれる、と信じています。

 リコハウスさんと、一緒にいい家をつくっていきたいです!

土地購入編へ