Crystal Dew World [ja]

リリースノート

CrystalMark 2004のリリースからちょうど20年後の2024年3月31日にCrystalMark Retroをリリースしました。

hiyohiyo(OpenGLベンチマーク以外全て担当)

2004年3月31日:CrystalMark 2004 リリース
2007年3月31日:CrystalDiskMark リリース
2008年5月22日:CrystalDiskInfo リリース

CrystalMark Retroは約16年ぶりの新作となります。CrystalMark 2004リリース以来、新しい総合ベンチマークソフトを模索し続けてきましたが、CrystalDiskMarkとCrystalDiskInfoの保守だけで過ぎ去ってしまいました。

転機は、2023年4月にジーズアカデミーに入学したことです。

ジーズアカデミーでは「CrystalMark X」というクロスプラットフォームベンチマーク&ランキングシステムを開発し、GGA(卒業制作発表会的なイベント)で優勝することができました。本当に最高の環境があるので ジーズアカデミー 最高にお勧めです!

本来であればそのままCrystalMark Xで世界を目指したいところではありましたが、いつかVer.1.0を出したいと思い続けていたCrystalMarkの新版の開発を優先することにしました。

CrystalMark Retroは、CrystalMark 2004のソースコードを活用しつつ、64bit対応(x64/ARM64)、メニーコア対応(プロセッサグループ対応)、多言語対応(48言語以上)など近代的な要素を多数盛り込んで再構築したものです。 UI基盤は、CrystalDiskMark/CrystalDiskInfoの開発で培ったProject Priscillaを採用し、Visual C++/MFCながらテーマ機能も備えています。 WindSockHDBENCHへのリスペクトを忘れずに考えに考え抜いてUIを構築しました。

そして、最大の目玉機能は、koinec氏のOpenGLベンチマーク機能が超絶パワーアップして帰ってきたことです!私は、x64/ARM64対応とHiDPI対応すれば良いかなぁ~ぐらいに思っていたのですが、koinec氏はやってくれました!! きっと古くて新しい懐かしさがこみあげてくるはずです。

また、23年11月20日にデビューした水晶碧さんのスペシャルバージョンは、世界初かもしれない日本語と英語でしゃべる萌える総合ベンチマークソフトとなります!・・・どう考えても世界初ですねw

CrystalMark Retroのベータテストにご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!心から感謝いたします。こんなに多くの方々にご協力いただけるとは考えておらず本当に嬉しかったです。ベータテストを通してCrystalMark Retroの品質を大きく改善することが出来ました!

CrystalMark Retroを皮切りにベンチマーク関連プロジェクトを本格始動します! 応援よろしくお願いします!!

2024 年 3 月 31 日 – hiyohiyo

koinec (OpenGLベンチマーク担当)

たしか 2024 年元旦、年始の休暇が一切取れず仕事のお昼休みに駅伝見ながら「90 日後にRetro リリース」と見て、えっ? OpenGL 今更どーすんの?まさかそのまま出すとか言わないよな~?って思ったのが最初だった気がする。

それから仕事の忙しさに追われて 1 週間後、突然「20 年前のソースあります? ビルドできる?」って…

マジかよ、来ちゃったよ、それからサーバー内のソースとデータを家探し、20 年使ってない OpenGL を調査、かろうじてソース見つけた自作モデラーは 32bit 専用でしかも当時開発中断のためバグで落ちまくり、時間的に大規模修正もムリ。
でもせっかくなら 20 年前のハードから今後 20 年後まで測定できるようにもしたいし、少しでも見栄えなんとかしたい…Retro なトーンも残したい…CrystalMark 2004 は本当に 20 年間愛用いただけたので安易な妥協もしたくない。

結果、当初の想定以上に手を入れましたが、OpenGL 1.1 や 20 年前のイモさ加減は維持しつつ、今の馬力や期間でやれる限りの見栄えや測定の改善は図れたのではと考えています。

GPU やそれをフル活用した 3D グラフィックスの進化は凄まじく、率直なところ最近の3D ベンチマークの息を飲む画質に、3D 専門ではない日曜プログラマでは戦えません。しかしながら、そのほとんどは最新の GPU やハードを相手にしており、下手をすれば数年前のハードでさえ、平然と切り捨ててしまいます。

一方、CrystalMark Retro はその名のとおり「レトロ」で、本当に 20 年前のノースブリッジ内蔵ビデオチップから 16384 コアを誇る現在の最新 GPU までを、そして今回からは x86 だけでなく ARM64 をも平等に測定できることを大切にしました。
さらに、2004 年当時世界初?であったオンライン投稿機能で、現在のハードの性能進化を感じていただき、そして 20 年後も何事もなく動作し、2024 年頃のハードは遅かったよなぁ~と感じていただけるモノになっていればプログラマとしてなによりです。

最後に、ベータテストで本当に 20 年前のハードから現在の最新最強マシンまで、幅広い貴重なデータをご提供いただいたみなさま、そして hiyohiyo 先輩に深く感謝します。

お互い学生卒業から約 20 年が経過しても、また一緒に開発ができ、スコアどうするやらあのハードがよいやらダメダメやら深夜にテレコンできたことが何より幸せです。

20 年後、お互い健康でスキルもさらに磨いた 60 歳台で、また同じように開発できることを願っています。

大安じゃないけど 2024 年 3 月 22 日 – koinec

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