Samsung SSD 970 PRO 512GB と Samsung SSD 970 EVO 500GB を 1 台ずつ入手したので早速ベンチマークしてみました。
970 PRO と 970 EVO の違い
最大の違いは、NAND フラッシュメモリの種類です。
- 970 PRO:64層 3D NAND「V-NAND」MLC (1セルあたり2bit)
- 970 EVO:64層 3D NAND「V-NAND」TLC (1セルあたり3bit)
また、970 EVO は、インテリジェントターボライト(Intelligent TurboWrite)テクノロジーにより一部領域を SLC キャッシュとして利用することにより書き込み速度の改善を図っています。ただし、SLC キャッシュ領域(4GB~)を使い切ってしまうと TLC 本来の速度が表面化(つまり遅くなる)することになります。
テスト環境
CPU | Intel Core i9-7960X (2.8GHz, 16 Cores) |
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Memory | 32GB (DDR4-2666) |
Motherboard | ASUS PRIME X299-A (BIOS 1301) |
GPU | GeForce GTX1080 8GB |
OS | Windows 10 (Ver. 1803) |
※HYPER M.2 X16 CARD 経由で 970 PRO および 970 EVO を CPU から出ている PCIe に直接接続しています。
CrystalDiskInfo 7.6.0
まずは、定番(笑)の CrystalDiskInfo で各種情報をチェックしてみます。970 PRO も 970 EVO も NVMe 1.3 に対応しております。NVMe は S.M.A.R.T. 属性情報が標準化されているため全てのベンダーで同じ情報を把握することが出来ます。
CrystalDiskMark 6.0.0
続いて、定番(笑)の CrystalDiskMark 6.0.0 の結果は以下の通りです。両モデルとも多少傾向は異なるもののほぼ同じような結果となりました。
CrystalDiskMark 5.5.0
さらに、CrystalDiskMark 5.5.0 結果は以下の通りです。両モデルとも多少傾向は異なるもののほぼ同じような結果となりました。6.0.0 では廃止されてしまった一般的なシーケンシャルリードライトテスト(2段目)の結果は約 2100 MB/s と、ピーク性能と比較すると落ちますが、良好な結果となりました。一般的なファイルコピーでは Q32 とはなりませんので、実際にファイルをコピーする場合などはこちらの結果が参考になりそうです。
まとめ
インテリジェントターボライト(Intelligent TurboWrite)テクノロジーが有効な範囲では、970 EVO は、970 PRO とほぼ同等の性能を有することを確認できました。予算と容量を天秤にかけつつ最適な一枚をご選択ください。
なお、シーケンシャルリード (Q32T1) では、970 PRO、970 EVO ともに PCIe 3.0 x4 の理論値 4GB/s に迫る結果となりました。早く PCIe 4.0 に対応したマザーボードおよび NVMe SSD 製品が出てきて欲しいものです。